産後のママが授乳中に必要な水分量と食べ物について

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授乳中って食べたらいけないものとかあるのかな。

そもそも母乳って何からできてるんだっけ?

 

今回は子育て中の皆さんが気になるであろう授乳についてのあれこれについて書いていきます。


授乳の仕方や乳房トラブルの際の対応など、これであってるの?と困ったことはありませんか?
不安だけど。。。自信はないけど。。。誰に聞いたらいいのかわからない。


なんとなくでここまできてしまった。今の時代、何でもネットで探せるけど、情報が多すぎてそれぞれ言っていることも違うし何を信じたら良いのか結局わからない。
そんな方、多いのではないかと思います。

私にも子どもがいますが、やはり初めてのお産のときは助産師でありながら、本当にこれで大丈夫かな?と不安になったこともありました。
我が子のこととなると途端に心配になりますよね。
不安な気持ち、よーくわかります。

この記事を見て、その不安が少しでも解消されれば嬉しく思います。

 

★この記事でわかること

・母乳は何からできているのか
・授乳中に必要な水分量や食べ物について

 

初めてのお産であればなおのこと、毎日が手探り状態ですよね。
生まれて間もない頃はがむしゃらで、少し余裕が出てきたら次は離乳食が始まり、1歳近くなってくるとそろそろ授乳の回数が少なくなってきたりする赤ちゃんも多いのではないでしょうか?
授乳中は乳房トラブルがつきものです。授乳回数が少なくなってきたタイミングでは特に注意が必要であると言われています。

母乳に直結する水分や食べ物ですが、どのように摂取していけば良いのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
今回は母乳と水分、食べ物について一緒に考えていきたいと思います。

目次

母乳の正体は?

 

まず、おっぱいが何でできているか考えたことはありますか。
おっぱいはそのほとんどが水分からできています。

入院中、助産師から『たくさん水分を摂ってね』そう言われた方も多いのではないでしょうか。


人間の体の約70%は水分からできています。そして、尿や便、汗などを通しおよそ2Lの水分が体の外へ出ていきます。
母乳は血液からできていますが、約80%が水分です。赤ちゃんは月齢にもよりますが1日1Lほど母乳を飲みます。


このことから授乳中のママには普段よりも水分が必要であることがわかります。
1日で必要な水分量は、およそ2~2.5L以上といわれています。
完全母乳か、混合なのかなど授乳状況によっても必要な量は変わってきますが、2.5Lと量だけ聞くと飲み慣れていない方には負担に感じてしまうかもしれません。

水分量が足りているのかは自分の尿の色を確認するのも一つかもしれませんね。
正常な尿の色は淡黄色です。水分が足りていなければ濃縮尿といって濃い色の尿が出てきます。
自分の身体にも目を向けてみる良い機会かと思います。

授乳中の水分

身体に水分が足りていないとどうなるの?

では、水分が不足するとどのような症状がでてくるでしょうか。

第一に便秘です。

水分が不足することで便が硬くなってしまい、その結果排出されにくい状態となります。
水分を摂って柔らかく排出されやすい状態を作ることが大切ですね。

また、血液の流れが悪くなります

血のめぐりが悪くなることで足がむくみやすく、手足が冷たいなどの症状が現れることがあります。
血液の流れが悪くなると、高血圧などが起こることもあり、その結果頭痛や様々な体調不良が起こることもあります。

さらに、母乳が出にくくなるため詰まりやすくなる原因にもなり得るのです。

 乳腺炎を経験したことがあるママもいるかもしれません。水分不足だけが原因ではありませんが一つの要因となり得るので注意しましょう。
発熱や局所的な乳房の痛みや赤み、授乳後も乳房のしこりが取れないなど乳腺炎の症状が現れたときには早めに産婦人科や助産院などを受診しましょう。
乳腺炎の際にも授乳を止める必要はありません。いつもよりこまめに授乳しましょう。

 

話は少し逸れましたが、このようなことから水分補給は非常に大切なのです。

授乳中に必要な水分量は?

では、とにかく水分を飲めば良いのか、そういうことではありません。
水分不足を解消するためには少しずつこまめに飲むようにしましょう。
『少しずつ、こまめに』というのがポイントです。
量がわからなくなる時は2Lのペットボトルを1本飲む、と決めてそれを気づいた時に少しずつ飲むようにするというのも飲んだ量を把握するには良いかもしれませんね。

 水分といっても、ジュースがぶがぶ、コーヒーを沢山飲んでも良いということではありません。
一気に沢山、とくに冷たいものを飲むと胃腸に負担がかかってしまうので、冷たすぎない水やお茶が良いですね。

 また、コーヒーなどカフェインを摂りすぎには注意しましょう。
カフェインはコーヒー以外にも緑茶や栄養ドリンクなどにも含まれています。
カフェインの過剰摂取は赤ちゃんの落ち着きがなくなったり、寝つきが悪くなったりすることがありますが、1日1~2杯程度は問題ないと言われています。

授乳中に食べてはいけないものは?

 

グレーのボウルにフルーツ サラダ

食事に関しても気にされる方は多いですよね。
食べ物についてもよく質問を受けますが、基本的には授乳中に食べてはいけないものはありません。

 

ママの食べたものが血液になって母乳になって、それを飲む赤ちゃんの体をつくっていくので食事は大切です。
ですが、母乳にストレスは大敵です。食べるものを意識するがあまりにそれがストレスとなって母乳分泌低下なんてことにもなりかねません。

バランスよく、ママの無理ない範囲で意識しましょう。

甘いもの、辛いものなどは母乳に移行するので母乳の味が変わるといわれており、極端にとりすぎは良くないですが普通に食べる分には問題ありません。

また、乳腺炎との関係はないともいわれていますが、脂っこいものは人によっては乳管が詰まりやすくなるようです。
食べたらいつもより多めに赤ちゃんに飲んでもらいましょう。
詰まりやすい体質の人は気を付けた方が良いですね。

 

授乳中のお薬

★チェック

ちなみに、授乳中の薬は絶対にダメ、と思われている方も多いかもしれません。
確かに、授乳中の薬はできるだけ控えた方が無難ですが、授乳中でも飲める薬は沢山ありますので必要な場合は自己判断ではなく、医師に相談しましょう。

 

アルコール

★チェック

アルコールについてはどうでしょう。お酒が大好きだったけど、妊娠中は我慢して来られた方もいるかと思いますが、やはり授乳中も極力控えた方が良いでしょう。


アルコールは母乳の血液中に移行します。
赤ちゃんは内臓が未熟であり、アルコールを分解できません。


過剰摂取により、赤ちゃんに発達障害などの恐れがあると言われています。
また、飲酒によっておっぱいホルモンの働きが抑制されることで母乳の量が減ってしまうこともありますので基本的には飲酒は避けるようにしましょう。

どうしてもお酒を飲みたいというときは、授乳時間を調整しましょう。
飲酒後、授乳まで空けるべき時間は、飲んだ量や体質にもよりますが2時間以上はあけるようにしましょう。

まとめ

★ポイント

母乳は血液からできているが、約80%が水分なので1日2~2.5Lの水分摂取が必要
水分不足は体調不良や乳腺炎の原因になり得る
一気に水分を摂るのではなく、少しずつこまめに、冷たすぎない水かお茶を飲む
食事は基本的に食べてはいけないものはないが、ストレスのない範囲で意識しましょう

食事や水分摂取は基本的なことですが、産後は忙しく、自分の体のことはつい後回しになりがちです。

今一度自分の身体にも意識を向けてみましょう。
ママの体調も整えながら、長いようで短い授乳ライフを楽しみましょうね!

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